Artist's commentary
リンボー羽黒
「リンボー…ですか?」
「そうだ、リンボーだ」
俺からの唐突な申し出に羽黒は小首をかしげ
『この人は何を言っているんだろう』というような顔をした。
そりゃそうだろ、呼び出しされて開口一番に
「早急に君にリンボーダンスをやって欲しい」
などと言われて困惑しない人間がいるだろうか、いや居まい。
「これは極めて重要なことなんだ、この鎮守府始まって以来の重要案件と言ってもいい。
詳細は軍機に関わる事なので説明することは出来ないが君がリンボーダンスをする事で
この戦争の趨勢を決定するといっても過言ではない。
だから…リンボーなんだ」
「リンボーですか…」
暫く怪訝な顔をしながら考え込んでいた羽黒だったが
「分かりました、私がお役に立てるのなら、リンボー、やらさせてもらいます!」
「あの~、本当にやらなくちゃいけませんか?」
「何を言ってるんだ!世界平和が君の行動に掛かっている、躊躇している暇は無い!さぁ早く!」
「じゃあ、せめて運動しやすい格好に着替えてはダメなんですか?制服のままリンボーはやりにくと思うのですけど…」
「お前は戦闘に出撃する時に体操服に着替えたりするのか!(あ、今度やってもらおう)しないだろ?その制服じゃないとダメなんだ!」
「ん~…分かりました。じゃあ羽黒、行きます!」
そう言うと羽黒はスカートの裾の前と後ろを両手で押さえながら内股でリンボーのバーに近づいた。
腰をゆっくりと落としながらジリジリと擦り足でバーの下を潜ろうとする。
だが内股では腰を落とす高さの限界が早々に訪れる。
一生懸命内股のまま、接地させた足の裏を左右に広げ出来るだけ腰の高さを低くしようとするが
目に見えて安定感が無くなっていき膝がグラグラしている。
腕をブンブン振り回して何とかして尻餅を付かないように努力をするも
これではバーの下をくぐり抜けられない事を悟らざるをえなくなった。
意を決し、くっ付けていた両膝を少しづつ開いていく。
両腕でスカートの左右を押さえ込み、少しでもスカートがずり上がらないようにしつつ、少しづつバーの下に潜り込んでいく。
前に進むに連れ腰の高さが少しづつ下がっていくがそれに合わせて膝が開いていく。
顔が真剣になっていき無意識に両手が押さえていたスカートから離れ体のバランスを取り始める。
少しづつ、少しづつ膝が開いていく。
スカートが少しづつ、少しづつずり上がっていく…
「はっ!」
掛け声と共にバーの高さに腰が完全に落ちた、と同時に股が完全に開かれスカートが一気に腰までずり上がった。
「…これが見たかった」
思わずそう出てしまった声に羽黒がハッとなりバーに注がれていた視線が自らの股に注がれる。
顔が一気に紅潮していく。
「見ないでー!」
純白のタイツから薄っすらと透けて見えるピンクの下着。
そう、これが見たかったのだ…