Artist's commentary
【PFAOS】新世界の渚より
「か〜〜水が青くてでっけえ!!しかもくさくないし…透明だ!」
「少年。海にはしゃぐのは良いが…はやくサフィロ王国の調査隊を探さなくては。輸送船に潜り込めたのは幸いだったが、ここからは我々だけで行動するには危険すぎる」
「おいカモ、これはなんだ?水面にたくさんいるやつ!」
「……それは海タニシ【https://www.pixiv.net/artworks/79214373】。食べられるから捕まえておくといい」
「こんな…ぶよぶよしたもんを食うのか!?オエッ…」
「君は森で黒いどろどろしたものを食べていただろう!あれよりはずっと美味なはずだよ。やれやれ…」
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一人と一羽は新世界行きの輸送船に潜り込み、紅旗湾の海岸に辿り着きました。
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◇お借りしました
・海タニシ【https://www.pixiv.net/artworks/79214373】
「焼いたらこれ、あれだな。森のきのこをめちゃくちゃうまくしたみたいな味になった」
・ねこさかな【https://www.pixiv.net/artworks/79007497】
「うまい…鳥のつぎくらいうまいなこれ」
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・忌み森のカンムリ【https://www.pixiv.net/artworks/79204205】
・鴨【https://www.pixiv.net/artworks/79204339】
(※天冠のパトルフィト【https://www.pixiv.net/artworks/78963029】)
◇企画元様
pixivファンタジアAOS【https://www.pixiv.net/artworks/78509907】
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少年の脚――被術者の肉体を異形の獣へと変容させる“獣の呪い”は日毎に深度を増していた。
呪いの根源であるあの森からは引き離したが、呪いの侵蝕は一層早まったようにも思える。
最悪の事態も想定した上で、慎重に経過を観察する必要がありそうだ。
補足:当人はそれを気に病む様子もなく、器用にも異形の足を使いこなしている。
(この足だけで狩りもできる、と足の爪で弓を引いたときは驚かされた。)
また、大陸を発ってから私に対しての警戒心も幾分か薄まったように思える。所詮は子供。無知故に世話に手は焼くが、扱いは容易なものだ。
――『パトルフィトの手記 第ニ十三録』より