Deelles over 7 years ago ゆかりんとゆゆさまのデート一日前-白玉楼編- ちりーん。……にゃぁーん。にゃーん。 妖「ん?うーん、子猫の霊でも迷い込んだのかな。どこだろう。」 にゃーん。ん、んんっ。にゃぁーん。 妖「……。なんか咳払いが混じってた気がするけど、気のせいよね。」 にゃあー。にゃー……。ううー。無理よおー……。 妖「……えーと、幽々子様の部屋の中から聞こえるような気がするんだけど……うん。気のせい気のせい。」 ううっ……にゃ、にゃぁーん……みゃーん……ぐしゅ…… 妖「……(ガラッ)あの、幽々子様、何を……」幽「にゃん!よ、妖夢!?」妖「みょん!ゆ、幽々子様……?その格好は一体……?」幽「え!?あ、いや、そのね、明日のデートの練習を、と思ったの。き、気にしないで」妖「どこをどうしたらその格好と鳴き声がデートに繋がるんですか……。」幽「え?……そ、その……あのぅ……」妖「はい?」幽「あの、あ、愛し合う二人は、その……お食事をした後、そのぉ……」妖「……はい?」幽「そ、その……にゃ、にゃんにゃん……するんでしょ?」妖「…………はい?」幽「よ、よくわからないんだけれど……その、もう、ここまできたら、出たとこ勝負とは思ってるのよ。でも、でも、イメージトレーニングというか、そのぉ……」妖「……とりあえず、その小道具をお仕舞いください。えーと、にゃんにゃん、というのはまあ、隠語でして。猫耳プレイという意味ではありません。」幽「猫耳プレイ?げ、ゲームか何かかしら?」妖「……すみません、お忘れください。ともかく、幽々子様の今されている事は間違っておりますので、ただちにおやめください。こう、白玉楼的な意味で」幽「は、白玉楼的な意味で!?よく分からないけど、なんとなく止めた方が良さそうね……ありがとう、妖夢」妖「いえ……」幽「妖夢、ごめんね、こんなふがいない主で。でも、どうしたらいいか分からないのよぉ……」妖「……。まあ、普段どおりで良いと思いますよ。」幽「普段どおりって……相手は百戦錬磨の紫なのよ!うう、こんな情けない所なんて知られたら嫌われちゃうかもぉ……いやよそんなの……。」妖「いえ、大丈夫です。絶対。ひゃくぱー」幽「ひゃくぱー!?や、やたら自信満々ね。でも、妖夢がそういうなら……分かったわ。明日は自然体で臨みましょう。」妖「ええ、それがいいと思いますよ(紫様もアレだから、何したって大丈夫ですよ……とは言えないよなぁ……)。」 どんだけー。