Artist's commentary
服屋をひらくA2 その6 このままじゃダメ
眠りからさめ、一階に降りればそこは、服の山だった。
部屋中そこかしこに服が並べられたその様子はどこか混沌としている。
「…デパート…」
不意にそんな言葉が口からもれた。しかしそう呼ぶには室内はあまりに狭く
衣類以外に何かを売っているようにも見えない。
そうだ、明らかにここはアパレルショップ。
雑然としていて何者かの個性を感じる意匠だった。
A2の姿が見えない。ぶっきらぼうな彼女は自分の目覚めを見届けてすぐ
一階に降りたはず。現状の説明など何もなかった。
知ってはいるが、自分と一緒で多くを語らないアンドロイドである。
私は後を託し、彼女に殺されたはずなのに。
? 「店員さん」
2B 「…え?…」
客と思われる男性型アンドロイドに手伝ってくれと手をひかれ試着室にはいる。
レジスタンスのアンドロイドだろうか。いや今はそんな事はどうだっていい。
現状はどうなっている?機械生命体との戦いはどうなった?人間の未来は?
とりあえず考えつく疑問全てを目の前の男にたずねようと思った瞬間
男はスカートに手をかけてきた。妙だ。試着したいと言ったのはそっちなのに。
たちまちスカートを脱がされ、トップスに手をかけてくる男。
2B 「ちょっと…何…」
鼻がひくつく。行動だけじゃなく色々とおかしい。
アンドロイドであるはずの目の前の男から、獣と同じニオイがする。
さっきA2と会った時にも一瞬香った。
なにより自分からも。この体は…。
今までのものじゃない。
A2「こらあああああ!」
2B「A2…!…」
試着室に乱入してきたA2は男を追い払い、店の扉を背中で、たたき閉めた。
よく見ると店内には遊園地にいた機械生命体が従業員のように働いている。
A2「ケダモノどもが…まったく…油断も隙もありゃしないな」
2B「…説明してよ…」
A2「このままじゃダメだ、盛りのついたオスばっかりやってきて…なんとか対策を」
休憩ロボ「店長。対策ならあるよ」
A2「おまえの意見なんか参考になるかよ」
2B「A2。説明して…」
A2「…」
やはりA2の息づかいは野をかけるウサギのように有機的だ。
アンドロイドには、あり得ない匂い立つような生命の存在を感じる。
A2「おまえと向き合うと会話にならない」
2B「…」
休憩ロボ「二人は似てる、口ベタ!根暗!」
A2「うるさいよ!」
2B「…」
A2「私の事…ケモノ臭いと思ってるんだろう…」
2B「…」
A2「言っとくけど、おまえもだからな」
2B「…」
休憩ロボ「うふふ。不潔不潔」
A2「そういうんじゃないんだよ!」
2B「…」
ガチャガチャと店にカギを閉めてA2は落ち着きを取り戻す。
どうやら現状は自分が思っている以上に変貌しているらしい。
悪い方向にか良い方向にか、それはさっぱりわからない。
2Bはうつむき、アンドロイドと機械生命体しかいないはずの店内の空気を吸い上げてみた。
2B「…お風呂入りたい…」
タカシの夏休み
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