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Artist's commentary
ふたりきり
人の来ない路地裏で二人きりになるとイルザさんはおっぱいを見せてくれる。
いけないと思いつつも目を逸らせずにいる僕に、「どうしてもう、こんなに大きくしてるんだ?」と彼女は悪戯に笑いかけるけど、そんなの、貴女が好きだからに決まっているじゃないか。
「特別だからな」なんて、欲望を受け止めて貰うことが当たり前になって。頬に触れたその手の意外なほどに硬い感触に、ぎゅうっと締め付けられる感情が胸の中に渦巻いて…。
だから僕は、この人を一生守っていくと決めたんだ。
「銃を握っている貴女は素敵です。仲間を守るために硬く握られたその手は本当に美しい。でも優しすぎる貴女のその手には、その指には、この指輪の方がずっと似合う」
それからしばらく経って…しなやかで柔らかくなった彼女の手の平が、彼女によく似た小さな女の子の頭を撫でる風景が、今の僕の一番の幸せだ。
~fin~