![akitsu maru (kantai collection) drawn by watari_ninja](/cdn_image/original/6d/63/__akitsu_maru_kantai_collection_drawn_by_watari_ninja__6d63b6b37504370d07fd9fd978c1bb50.jpg)
Artist's commentary
戦前の万年筆
戦前の万年筆は現代のカートリッジ式やコンバーター式などと異なり、インク止式やテコ式の万年筆が主流であった。軸の材質はエボナイトやセルロイドなどである。インク止式は軸内部が空洞となっており、軸内にスポイトで直接インクを入れる。軸内の棒を操作することによって首軸の穴を塞ぎ、使用時以外はインクの流れを止めておくことが出来る方式である。当時の万年筆は万年筆の心臓部ともいえるペン芯の構造が比較的単純だったためか、インクの流れを止めておかないとインクのボタ落ちやインクが過剰に流れてきたり、衝撃でキャップ内にインクが飛び散ってしまうなどの問題があった。ちなみに、このウキヨエの線画は実際にインク止式万年筆を使って描いています。インクはプラチナの顔料インク、ブランセピアです。