Artist's commentary
「攻めてる鳳翔さん」
少し日が陰って来るような時間帯。
私は薄暗くなり始めた和室で一人くつろいでいた。
「提督、少しよろしいでしょうか」とやや上ずった感じの声で鳳翔さんが襖の向こうから声を掛けてきた。
ケッコンをしてもう何年も経つ。
いまさら改まってどうしたんだろうと思いつつも、いいよと私は答える。
襖が開くとそこにはいつもの和装と違う、ベビードールを身に纏った鳳翔さんが秋の装いを見せ始めた庭を背に立っていた。
「ど、どうでしょう…可笑しくありませんか?」
恥ずかしげにそう尋ねてくる彼女に答える代わりに私は手を差し伸べる。
そして…