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Artist's commentary
縄の日(イラストはピザ萬さんに描いて貰いました
「むぐぅ……ふぅ……」
ギシりと縄の音が地下室に響く。私が捕まってからどれ程の時間が経ったのだろうか。
「……ふぅ……うぅ」
数日前に依頼を受けてこの屋敷に潜入したものの、こんなにもあっさり捕まってしまうなんて。
……ギィ
「やぁ。気分はどうかな?」
「――っ!! うぅっ!!」
地下室の重い扉を開けて、私を捕まえた張本人がやって来る。それは年端もいかない10代の少年だった。
短くまとめた黒い髪を右手で掻いて苦笑いをした少年は、ゆっくりと私に近づいて顎を掴み上を向かせる。
「……もう少し利口になりなよ。組織の情報を吐けば、君はもう少し優遇しても良いんだけどな?」
「ぐぅっ!!」
手を振り払い、私は彼を睨みつけた。それは私に出来る最大の抵抗だった。後ろ手に縛られ、猿轡も噛まされ、天井に繋ぎ止められては動く事も満足にできない。潜入用のボディスーツに縄がしっかりと喰い込み、下手に動けば締め付けで声を漏らしてしまう。
「まぁ、気が変わったらいつでも言ってね」
少年はニコニコと笑いながら言う。この笑顔にまんまと騙されてしまった。まさか、こんな少年が調査対象の密売グループのリーダーだと言って誰が信じるだろうか…。
しかし、現実は非常で油断して近づいた私は、あっさりとスタンガンで気絶させられ、このざまだ。
「……ふぅ……うぅ……」
「ふふ。今日は何をして遊ぼうかな」
少年の目が黒く輝きだす。私は逃げる事も抵抗する事も、死ぬことも出来ず。
「……ふぅ……うぅ……むぅううううっ!!!!」
私はこの少年に、まるで玩具の様に飼われるのであった。。。
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どうも皆さん。7月8日は縄の日と言う事で、以前にピザ萬さん(user/1521516 »)から頂いたイラストに簡単なSSを付けて投稿したいと思います。
実はこれ私の誕生日のお祝いって事で貰ったんですが、そもそも誕生日過ぎてから貰ったし、どうせならSS付けたいなと思って今日まで投稿できませんでした(笑)
まぁ、せっかくの縄の日なので、この機会を逃さず投稿します。よろしくお願いいたします。