Resized to 80% of original (view original)
Artist's commentary
オオウミガラスのフレンズ(リファイン)
今書いてる漫画のデザインに合わせて、オオウミガラスをリファインしました。
ヘッドフォンの「PSP」は「ポーラ・スター・プロジェクト」の略です。……ポータブルじゃないぞ!!
オオウミガラス(英名:Great Auk)は北半球に住んでいた「元祖ペンギン」です。
分類的には現在のペンギンとは別種ですが、空を飛べない代わりに、並外れた遊泳能力を持っていた海鳥です。
人懐っこく警戒心を持たない彼らは、乱獲・生息地の地殻変動・個体数減少による剥製の価格高騰で、加速度的に個体数を減らしました。最後のつがいは密猟者に殺され、残る卵はもみあいにより破損。これによってオオウミガラスは地上から姿を消しました。
そして、「ペンギン」の名は、それまで「南極ペンギン」と呼ばれていた南半球の海鳥に引き継がれることとなるのでした。
ペンギンは南半球の動物というイメージが強いですが、同じような生態の古生物は北半球にも結構いました。
オオウミガラスの近縁「ルーカスウミガラス」、ペンギンモドキの異名を持つ「プロトプテルム」、北海道網走にて発見された「ホッカイドルニス・アバシリエンシス」などなど。
会えなくなった動物達には浪漫と哀愁を感じますが、今を生きる人間としてはこれ以上「会えない動物」には増えてほしくないなぁと思うばかりです。
オオウミガラスに会いたい……。人類の負の歴史の体現である剥製にも、さぞ愛嬌があったであろう生体にも、そして公式フレンズにも!!